在宅医への転職を検討している方に、あらかじめ知っておいて頂きたいのが「一般的な勤務医とは違う」ということです。
一般的な勤務医の感覚で在宅医になろうとすると、恐らく相当厳しい事態に直面することは間違いありません。

そこで、今回は在宅医になるためにはどのようなスキルが必要となるのか、その内容について触れてみたいと思います。

1、軽傷の病気を複数抱えている患者様への対処

通常、外来診療で来られる患者様の多くは特定の病気、あるいは症状を抱えておられるもので、医師としての対処も明確なものになる事が多いと思います。

しかし、在宅診療を求める患者様の多くはまず高齢者の方であり、更に言えば特定の病気を治療するために訪れる、というよりは症状を緩和するための緩和ケアが中心になると考えて頂けると、分かりやすいかもしれません。

通常時よりも患者様とコミュニケーションを取る為の能力が強く必要とされますし、総合的な判断力も試されるでしょう。

2、総合的な内科の知識

基本的にはプライマリケア領域に関する知識高いコミュニケーション能力が充分にあれば、在宅医として戦力になることができるでしょう。
つまり、専門科目に関する知識の有無を問わず、活躍できる可能性があるということです。
総合的な内科に関する知識を有していれば、たとえ若手の医師であっても在宅診療へ歩を進めることができるのです。

また、そのような方が最近では増加しているという話も聞きます。
医師としては経験年数に関わらず高収入を得ることができる分野ですので、リスクは高くなるでしょうが、自身の持つ知識に自信があれば、挑戦してみるのも一つの手ではないかと思います。

3、将来独立する際にも役立つ

十分な知識や経験など、スキルがない状態で、いきなり在宅医になるのはリスクが高いと考えられますが、実際には在宅医療を経験することで、将来独立するためにはとても役立つ経験ができると思います。
患者様の傾向には特徴があり、その多くは認知症患者様への対応や、緩和ケアへの注力などと言われています。

また、訪問看護ステーション、介護スタッフなどを含めた他の職種の方とも連携を取りながら、療養支援を行うことになりますので、連携をうまく取り合うための高度なコミュニケーションを鍛える必要があるのです。
そのため、今後更に重要とされるであろう分野に関する経験をしっかり積む事ができるであろうことは容易に予測することが可能です。